今日は閻魔がバイトで遅いから、いもちゃんちに食べにきた。一応メールしたんだけど、みたかなぁ。 そんなことを考えながらとりあえず部屋を出て、向かいの部屋のチャイムを鳴らすと太子先輩が出てきて、なぜかすごい歓迎された。(暇だったらしい) その後はゲームしたりぜんまい侍みたり色々してたんだけど、今は帰ってきたいもちゃんの驚いた顔を見ているところ。





「無限に広がる大宇宙!」
「(落ち着け僕、落ち着くんだ)」
「ん?いもちゃんどしたの?」
「(現実か…)、挨拶はちゃんとしようね。あとなんでいるの?」
「連絡したんだけど。やっぱ見てなかった?」
「え?」
「メール。したのになぁ」
「うそぉ?!」





ついさっき携帯見たばっかなんだけど!と言いながらあわてて携帯をもう一度確認するいもちゃんはかわいい。女の子みたいだ。 私はセンターに問い合わせたら?頬杖ついてクインテッドを見ながら言う。 お行儀わるい!と私に注意したあと、いもちゃんは気の抜けた声を出してあった…とだけ呟いた。





「そーゆーことなので」
「もっと早くメールしてよ」
「だって閻魔がさっき出て行く前に言ったんだもの。それまで私何も知らなかったし」
「(こいつら二人揃って…)ていうかご飯食べるだけなのにその荷物は?」
「ついでにお風呂もいただこうかと」






だめ!と大きな声を出して、顔を真っ赤にして怒られた。何でだろう。太子先輩はいいって言ったのに。 いもちゃんはたまに謎だ。はぁ、とため息をついていもちゃんはエプロンをつけて台所へ行ってしまった。 私もクインテッドが終わって、暇になったのでいもちゃんの後をついて台所へ向かった。







「今日はなんですか?」
「えーっと…一応しょうが焼きと煮物とおひたしと味噌汁のつもり」
「なんか手伝う?」
「んー…どうしようかな。」







口元に手を当てて考えるいもちゃんは、なんだかお母さんみたいに見えた。あぁもう。いもちゃん私のお嫁さんになってくれないかなぁ。 そんなこと言ったらまた怒られるから言わないけど。







「じゃあ具とか切ってってくれる?」
「うん」
「ありがと」
「いいよ。ご馳走なるんだもん。」






そういいながら早速豆腐をきる。切りおわって「水にひたしておくからね」と言って横を見ると味付けを確認してるいもちゃんがいた。 あーいいな。なんか新婚さんって感じ。いもちゃんがお嫁さんで私がお婿さん。普通逆なんだろうけど、なんか立ち位置がそんな感じ。 もしくはお母さんのお手伝いしてる子ども。






「なんか新婚さんって感じだねぇ」
「なっ…新、婚さん?!」
「うん、いもちゃんがお嫁さんで私がお婿さん」
「(…冗談か)普通逆でしょ」
「でもほら、なんか味付けみてるいもちゃんとか、ほんとお嫁さんって感じ。ね、私のとこにお嫁さんにきてよ」
「お婿さんならいいよ」
「えー。お嫁さんだよう」
、顔赤いよ」







女の子みたいに笑ったいもちゃんは本当に綺麗だった。(でも真剣な顔してそんなこと言わないで!)