最近ずっと朝が寒い。私は寒がりだけど、それなりに防寒して寝るから朝の目覚めはよく、布団に包まることはほとんどない。 だけど私の同居人は違う。ぐるぐるに布団に包まって、なおかつ起こしに行かないと絶対その場から動かない。 起こしに行っても、まだ、もうちょっと、あと5分!なんて言って布団から出てこない。 低血圧の末端冷え性寒さが手伝って、この時期の朝戦争は私が負けることが多い。(大抵私が諦めて学校へ行って、同居人が遅刻する) 私的にはバイクの後ろに乗っていったほうが早いから、一緒に行きたいのだけれど。


今日だってもう7時30分だと言うのにおきてこない。朝戦争、第34戦目、開始。





「えーんーまー!!おーきーてー!!」
「いや」
「いやじゃない!もう7時30分!」
「あと5分…」
「むりむり。ご飯冷めちゃうよ?せっかくココアいれたのに」
「俺も無理。寒くて死んじゃう。温暖化が叫ばれてる日本で凍死しちゃう」
「だから寝る前に温かくしろって言ってるのに聞かないのはどこのだれ?」
「俺だけどさ。だからが添い寝「とにかく早くおきて!」






私は綺麗に丸っこくなった布団を引き剥がすべく、思いっきり布団に手をかけた。いちにのさんではがそう。
いちにの、





「ぎゃあ!」
「色気ないなぁ…あーでもやっぱあったかいわ。子ども体温ばんざい!」
「ちょ、離せ!私まで遅刻する!!」
「むーりー。今日は一緒に学校休もう」
「いーやー!!わたし今日、放課後にいもちゃんと約束あるもん!31いくんだもん!」
「じゃあなおさら無理。いいじゃん、いもちゃんとはいつでも会えるんだし」
「閻魔なんか毎日いやでも会ってるじゃん…とにかくはなせ!はなしやがれこのイカ!」
「ちょっと待って、いやでもってなに?!ひどくない?!」






じたばた抵抗するけど、男の子の力にはやっぱかなわなくて、結局私の体力が無駄にすり減っただけだった。 ご丁寧に腕ごと抱かれているので肘鉄も食らわせれない。私は諦めて体の力を抜いた。






「お。休んじゃいますか」
「うるさい」
「あーでもほんとあったかい。ね、ほんと毎日一緒にねよ」
「そしたら絶対私まで学校遅れるからやだ」
「いいじゃん学校なんて。」
「じゃあなんで閻魔はいつもいやいやでも学校くるの?嫌なら休んどけばいいじゃん(どうせ起こしても起きないんだし)」
「えーだってさ、とちょっとでも一緒にいたいし。あ、他の男にこんなことさせちゃやだからね。俺だけの特権!」
「(…)よくそんな恥ずかしいこといえるね」
「だってこんなときじゃないと、聞いてくれないっしょ。今も顔真っ赤だし」
「う、うるさいなぁ…!!眠いんだったらさっさと寝ろよ!」
「んー目ぇ冴えちゃったからいいや」
「(こんにゃろうめ…!!)」