「な、なんか意外な結末だったね…」 「そうですか?あれはあれでいいと思いますが。」 「よくないよ。全然よくないよ。」 「なんでです?それぞれが幸せになったんだからいいでしょう」 「確かにそうなんだけど、なんだかな」 「まぁ現実世界に置き換えたら腹立たしい気もしますけどね」 「(腹立たしい…?)そ、そうかなぁ」 「えぇ」 「にしても曽良くん、上映中すっごい眠そうだったね」 「実際眠かったです」 「だろうね…曽良くんが好きなのって大抵スプラッターだもんね」 「あいにくこの時期はあまりありませんが」 「スプラッターがないことに落胆する人、初めて見たよ…」 「別に落胆はしていませんよ。この映画も面白いっちゃ面白かったですし」 「え、ほんと?(意外すぎる!)」 「の百面相が」 「ちくしょー!!」 「あ、曽良くん、あたし21g観たい」 「死んだら21g軽くなるって話ですか」 「う、うん、そうなんだけどね…(簡潔すぎるだろ…)」 「何か?」 「いえ」 「それならもうとっくの昔にレンタル出てますよ」 「あんまりそういうとこ行かないんだよう」 「しりませんよ」 「じゃあ借りて帰ろう」 「一人で見てくださいね」 「え、やだ」 「…が来ると芭蕉さんがうるさいんです」 「あたしの家くればいいじゃん」 「(なんとなくわかれよ)」 「別に泊まってってもいいし。今日は片付いてるんだよ!」 「(全くわかっちゃいない…)いえ、僕の家でいいです。」 「(…?)じゃあお言葉に甘えます」 なんか鈍感なちゃんと思春期な曽良くんのデート風景。 ちなみに半分実話。さて、ちゃんと曽良くんはなんの映画を観に行ったんでしょう? わかった人には小説一話プレゼント!(いらんわ) |